2024年12月20日、八ヶ岳の麓にある「テレスコ工作工房」を訪問し、オーナーの齋藤さん(写真中央)と天体望遠鏡や業界の発展について親しく語り合いました。
斉藤さんは北海道室蘭市出身で、プラネタリウムや望遠鏡メーカーでの勤務経験を持ち、ニュージーランドの星空に魅了されて以来、20回以上渡航して撮影を続けています。彼の作品は新聞や天文雑誌に掲載され、アメリカやオーストラリアなど世界各地での撮影経験も豊富です。現在は長野県小海町に移住し、「テレスコ工作工房」で天体撮影機材を製作する傍ら、「TerrestrialHealing」をテーマに、星空の癒しを広める活動を展開しています。
前回の星フェスでの出会い以降、当社が代理販売を行っているAiryDisk製品は、日本市場で大きな反響をいただいております。特に20cm APOは、その卓越した視覚効果により、多くの天文愛好家の心を掴んでおります。
斉藤さんには、本製品の開発過程について詳しくご説明しました。
20cmガラス材料の選定から高精度な表面加工に至るまで、各工程に技術革新と職人の情熱が込められています。
さらに、日本限定の106 APOおよび60ED屈折鏡を含む新製品を、斉藤さんにお持ちしました。
齊藤さんは106 APOの4レール接眼部設計を細かく確認され、その堅固な構造、精密な調整機能、そして重いカメラ機器でも安定して搭載できる点を高く評価してくださいました。また、60EDについても、その場でご購入いただき評価テストを行うことを決めていただきました。その使用レビューを大変楽しみにしております。
齋藤さんは60EDについて、コンパクトで携帯性に優れた設計と堅牢性、
また、F5.5の焦点比と330mmの焦点距離という仕様を高く評価してくださいました。
特に電子観望やワイドフィールド撮影に最適な選択肢となる点、
さらに価格面での競争力の高さについても、高い評価をいただきました。
また、ASTROTRIP公式サイトで販売中のToupTek新製品として、2種類のCMOSカメラを展示させていただきました。太陽や月の撮影に適した空冷式惑星カメラと、深空撮影用のフルフレームカラー冷却カメラ「ToupTek SkyEye24AC」に、齋藤さんから強い関心を示していただき、テスト評価のご依頼をいただきました。
これらの製品は、同クラスの製品と比較して非常に高いコストパフォーマンスを実現しております。特に空冷式CMOSカメラは日本市場では比較的新しい製品であり、今後の日本のユーザー様からのフィードバックを心より楽しみにしております。
ASTROTRIPは天文への情熱から設立され、単なる天体機器の代理店としてではなく、ユーザー様の声を大切にし、それをメーカーに確実に伝え、天文愛好家の皆様のニーズに応える製品改良に活かしております。特に、豊富な知識と経験を持つ日本のユーザー様からの評価は、私たちにとって非常に重要な指針となっております。
齋藤さんとの交流では、PENTAX や名機 Nikon 10cmED 屈折赤道儀セットについて、互いの経験や知識を共有させていただきました。テレスコ工作工房のオーナーとして、世界各地での撮影経験と深い専門知識を活かし、独自の天体観測機材を製作されている齋藤さんとの協力を通じて、天文愛好家の皆様により良い製品とサービスを提供できると確信しております。
その夜はガトーキングダム小海ホテルの駐車場にて、106 APOのテスト撮影を行いました。
以下は、月齢18.9の際に撮影したテスト画像です。
それぞれの露出時間はわずか10分で、ゲイン100で撮影しました。
Lightroomで簡単な処理を行ったのみで、ダークフレームやフラットフレームの撮影も行っていません。
M45プレアデス星団(すばる)
NGC2237 バラ星雲
C434 馬頭星雲
M42オリオン大星雲
今後も引き続き、天文愛好家の皆様のご意見を大切にしながら、より良い製品とサービスの提供に努めてまいります。
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